おうち時間が想像以上に長く長く続いている
近頃自分を見つめる時間が増えた
アイデンティティについて初めてちゃんと考える すると「小さい頃からずっと目で追ってしまうのは同性だ」ということに気がつく というよりは もしかしたら 今まで気づいてないふりをしていたのをようやく認められた といったほうが正しいのかもしれない
小さい頃から野球が大好きだ 小学生になると毎日パワプロとプロスピばかりしていた まわりの友達がアイカツやってるときも自分はパワプロしてた まわりの友達がファッションショーごっことかお菓子づくりしてるときも自分は外で野球してた まわりの友達が誕生日プレゼントにアクアビーズやホイップるをもらっても 自分が毎年誕生日プレゼントにもらうのはグローブやバットそして鳥谷のカレンダーだった
小学校高学年くらいのときから たしか最初は ジャイアンツの村田選手みたいな髪型にしてみたいなーとか ハイカットスニーカー履いてみたいなーとか そんなとこからはじまって とにかくかっこいいものへの憧れがあった でもそれは 単なる自分の性質にすぎないというか 自分はただそういう感じなんだって思ってた それはいつも 背が低い 記憶力がいい 負けず嫌い とかと同じジャンルにあった
だけどなかなか素直になれなくて 「やっぱり女の子らしくおらんとあかんのかな」なんてちいさな頭で考えたりしてた だから ほんとうは髪型をツーブロックにしてみたいのに無理やり髪の毛を伸ばして かっこいい服が着たいのにかわいい服を着た ほんとうは好きな人に好きって言いたいのに何度もきもちを押しころして 必死に好きなおとこのこを作ろうとしていた 好きな人に好きな人はだれなのか聞かれたとき好きでもないおとこのこの名前を教えた 「ほんとうに好きなのは君なんだよ」なんて言えたらどれだけ良かっただろう でもやっぱりこわかったのだと思う 「おかしい」と思われるかもってこわかったのだと思う
夢は 高校球児になって甲子園に出ること
大きな舞台で魂削って野球をする姿にずっと憧れていた 彼らのようにたくさん努力をすれば 数年後には必ず甲子園でプレーできると本当に信じていた
けれどどれだけ努力しても「男でない自分」には 甲子園でプレーすることはできない その事実をはっきりと理解できるようになったとき 本当に悔しくてたまらなかった 「男でない自分」が悔しくてたまらなかった
ちいさい頃から「かわいい」と言われるよりも「かっこいい」と言われるほうがうれしい 「かわいくなるための努力」をするより「かっこよくなるための努力」をするほうが自分に合っている気がする
だけど 絶対に「男」になりたいというわけでもないし 必ず「女」として見られたいわけでもない どんなひとでも好きになる
おそらく自分はそうなんだということは 高校生になってからずっと思っている そしてこれはいけないことなんだと思い込んで自分の気持ちに蓋をしていた だけど最近いろいろ勉強して知識がそれなりに深まって 自分の気持ちに正直でいようと思うようになった そこから目を背けずに受け入れようと思うようになった 自分のことを嫌だとか変だとか思わないようにしようと思うようになった だれを愛しようがその形はどれもみんな同じだと思うから
小学生くらいの頃から おとこのひとを好きになる気持ちがわからなかった みんなが共感するそのかっこよさがよく分からなかった それにたぶんその頃自分はずっとおんなの先生や友達のことが気になって仕方がなかった その人の行動ひとつひとつにドキドキしていた とおもう
日常生活のなかで おんなのひとのことを心の底から好きだ と思うことはあるけれど おとこのひとのことを心の底から好きだ と思うことがない なにかきっかけとかトラウマがあるわけではないけれど 身近な人であろうと有名人であろうと おとこのひとのことはなぜか初めに「気持ち悪い」とおもってしまう それが本当につらい そんなふうに思いたくないのに
たぶんちいさい頃から おとこのひとに対するきもちは「好き」ではなく「憧れ」 なんだと思う 「自分もこんなふうになりたい」「この人みたいにかっこよくなりたい」と思うことがよくある 正直わけがわからなくなるときがある 一体自分はなんなんだとわけがわからなくなる
だけど 異性とお付き合いしている自分はきもちわるくて 同性とお付き合いしている自分の方がとても想像しやすい やってみたいことがつぎつぎと頭に浮かんでくる
すこし前までは 自分はおかしいんだと決めつけて 落ち込んだり 「男女」でお付き合いしている人たちを見て「どうすれば異性を好きになれるのだろう」と頭を抱えることがあった だけど「だれかを好きになる気持ち」はそれがどんな形であれ 変わらないんだと今ならそう思える だって「愛」ってみんなが持ってるものだとおもうから だから「特別」だとか 絶対思われたくない
自分は自分でありたい おとことかおんなとか正直よくわからない ただ好きな人の隣にいたい 正直自分たちにとって 性別なんて ただのアクセサリーにすぎない だからいつでも取り外すことができる ということをずっと忘れずにいたい
好きな人に真っすぐに「好きだ」と伝えたい 毎日「好きだ」と伝えたい
できることなら みんなと同じになりたい 世間の言う「普通」がうらやましい 「普通」に恋がしたい とか思うこともあるけれど でもやっぱりこれが自分 自分のためにこれからも自分でいたい
自分の気持ちに素直でいられるのは自分だけだ
好きな人へ
昨日も今日も明日もずっときみが好きだ!