徒然なるままになりません

 

 

 

 

小説を書いているけど全然進みません。それで集中しようと思ってカラオケボックスに行ったけど、一曲だけと思って最初にちょっと歌ったらなんか楽しくなってそのまま6時間半ぶっ通しで歌ってしまい、ただ歌っただけの人になりました。情けない。情けないという感情ほど情けないものはありません。自分のことを情けないと思ってしまうことが情けない。

文章考えるの好きですけど、文章考えるのめっちゃ嫌いです。言葉を繰り出そうと脳みそを搾り続けるあの感じ、真冬に雑巾絞るほうがまだマシです。

実行力がなさすぎて、このまま萎んで消えていきそうです。実行力がなさすぎて、クソデカ妄想だけがどんどん広がっていきます。


小さい頃に車の中でよく流れていた音楽を聴いたり、遠足とか給食の話をしたり、そうやってエモくなると、ことばの創造が爆発します。ノスタルジックは、創造の根源です。


「品のある人は自分語りをしない」らしいです。それなら、ほとんどの人、品ありません。いくつになっても、一気飲みとか、がぶ飲みができません。飲むとだいたい溺れかけます。

 

「踏み込みすぎない優しさ」がある人が世界で一番強いと思います。最近は嫌なことがあっても、まぁコロナ保険おりるしな!で相殺されます。感情に言葉を乗せるのが苦手なので怒るのめっちゃ下手くそです。好きな映画と音楽が合えば、人と人はずっと仲良くやっていけます。恋も会話も、互いが「勝とう」とすると破綻します。iPhoneの最新機能をあまり駆使しない人とか、ブラックジョークに笑ってくれる人とかといると、安心します。自分のことが分かりすぎて、逆に身動きが取れなくなります。本当の平和の象徴は、鳩でもVサインでもありません。干したての布団のおひさまの匂いです。恋をすると話すことが好きになります。気を遣いすぎて、隠しごとが増えていきます。「信じている人」と「何でも話せる人」は、同じじゃなかったりします。大人になればなるほど、分かっていたものが分からなくなります。むずかしいことがもっとむずかしくなります。

「負けたのは戦っていたから」「別れたのは出会えたから」で納得したい。「100%やる気を出せる本」を読むやる気が出ません。なにか救いがあって、「自分はこのままでいいんだ」と思えても、このままの自分で何をしたらいいのかが分かりません。「全てのことを頑張らなくていいんだよ」と言うのなら、全てのことを頑張らなくていい方法を教えるべきです。助言には重大な責任が伴うのです。「偉そうな口」には重大な責任が伴うのです。

やさしさには、二種類あります。心の余裕がつくるやさしさ。苦しさがつくるやさしさ。きっと、やさしい人があなたのやさしさに気づいてくれます。

この世で一番かっこいい人は、機転の利く人です。この世で一番怖いものは、失恋です。この世で一番苦しい言葉は、「私結婚しちゃうんだよ」です。この世で一番残酷な決意は、「好きだから会わない」です。この世で一番愛おしいものですか。そんなの「花火を見る好きな人の横顔」に決まってるでしょうが。

「嫉妬するなんて心に余裕がない証拠だ」とか言いますが、嫉妬するほど心に余裕があるのだと思います。

この世で一番苦しいことは、「こうしたい」と思う自分を自分でなかったことにすることです。たしかなことは、いつも自分のなかにあります。ただ自分の性質を説明するだけのことに「実はさ」なんて苦しすぎます。「話してくれてありがとう」「私○○に理解あるよ」「それもあなたの個性だよ」何様やねんと思います。「そういうこと」が、「そういうこと」のまま人に認知されて、「そういうこと」のまま消えていくことが悲しいのです。「許す」のはいいことですが、全部を許す人になってはいけません。


LINEがあっても手紙を書きたいし、車を運転できるようになっても自転車に乗りたいし、写真を印刷できるようになっても絵を描きたい、なんかそんな感じの気持ちがずっとあって、なかなか前に進めないことがあります。なんか、なんというか、ちょっとだけ、前を見ることが怖くなることがあります。でも、過去の自分が残したものが味方になったとき、階段をひとつ登ったんだと思えます。


夏が終わります。いろんな人といろんなところに行って、いろんな気持ちやことばを手に入れました。

みんなでお酒飲んで、海が見えるホテルに連れてってもらって、田中みな実みたいなサラダ食べて、昼夜逆転して、コロナかかって、ギター弾いて、映画みて、オールでドライブ行って、朝の海で花火して、花火大会行って、東京行って、ライブ行って、雨の中サッカーして、餃子ハマって、良い夏を過ごしました。

ちょっといいことってあるじゃないですか。駅のホームに着いたらちょうど電車が来たときとか、予定より二時間くらい早く目が覚めて二度寝するときとか、そんなときに感じる「ラッキ〜♬」みたいな幸せがずっと続いてる感じです。

幸せはとてもいいことですが幸せがいきすぎると、なんか悲しくなってしまうので、ラッキ〜♬くらいがいいです。

ふとしたときに、会いたいと思える人がいることの幸せ。たとえそう思える人がいなくとも、見たい、読みたい、聞きたい、そう思えるものがあることの幸せ。譲れない大切があることの幸せ。「明日はなにしようか」って考えられることの幸せ。当たり前に気づかないことの幸せ。幸せを幸せだと気づかないことの幸せ。


余裕ができると、人を愛することができます。愛は心の余裕でできています。心の余裕は、「愛する心」です。「エモい」は、心に余裕がある証拠です。


苦しいときに自分を認めてくれることばに出会うことが、人生の醍醐味です。